国を出て生きるロシア人の話 その2

語られた現実

モンテネグロのウルツィニで出会ったアレクセイの話の続きです。

アレクセイは祖国ロシアを出ることを考え始めた頃、
とても素敵な国出会った。
それはモンテネグロ。

ロシア人のアレクセイにとって、
モンテネグロは簡単に行くことができる数少ない国である。
そんな中、彼はたまたま訪れたモンテネグロのウルツィニで
衝撃の体験をしたんだそうな。
港と丘の上の街並み
(↑ここはウルツィニの港。)

モンテネグロはキリスト教(とくに正教)を信仰してる人が多い。
だが、イスラム教徒が多数を占めるアルバニアとの国境に近い
ここウルツィニは、イスラム教を信仰する人の割合がとても多い。

普通に考えたら、イスラム教対キリスト教って感じの揉め事が
しょっちゅう起こりそうなもんだ。

しかしこの町では、キリスト教徒とイスラム教徒が
いがみ合うことなく共存している。
なんて素晴らしい場所なんだここは!と彼は感じたんだそうな。

さらに、モンテネグロはロシアに比べ格段に温暖な気候で物価も安い。
また言葉の壁もそれほどではない。
モンテネグロ語はロシア語と同じスラヴ語系の言語。
子どもたちにとっても比較的馴染みやすい。
しかもはこの国はロシアからの移住を受け入れてくれる!

彼は家族と共にモンテネグロのウルツィニに住みたいと思った。

もちろん、モンテネグロに来たからといって
全ての問題が解決するわけではない。

例えば、彼の娘の病気の治療をする為には
ドイツまで行かなければならないのは変わらない。
でも、たしかに今は簡単にドイツに行けないが、
モンテネグロがEUへの加盟できれば(現在は加盟交渉中)
ドイツに行くのは容易になる。

アレクセイは言った。
ロシアにこのままずっと暮らすより、
ここモンテネグロに住む方がはるかに希望がある。
だから俺は家族を連れてロシアを出たんだよ。

さらっと彼は言ったけど、それはすごい決断だ。
簡単にできるもんじゃない。

恐らく葛藤もあっただろうし、
現在進行形の問題だってあるかもしれない。
これから先、さらに大きな何かが起こる可能性だってある。

でもきっと、彼なら人生の大きな波を乗り越えていくんだろうな。
自分の道は自分で切り拓く。
そういう気概が感じられた。
オレもそういう人間になりたいね。

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